LRTが走る街 日本

日本におけるLRTは、既存の路面電車の線路に低床車両(LRV:Light Rail Viecle)を走らせているケースが多く、交通システムの観点からするとLRTの一歩手間の状態。しかし、新型低床車と従来のチンチン電車を同時に走らせながら、交通システムも日々進化させており、徐々にが望まれるLRTの姿に追いつきつつある。

 

また、宇都宮をはじめ、いくつかの都市で新たなLRT導入が検討されており、日本での今後の展開が期待される。

 

2020年、オリンピック・パラリンピックを開催する東京にとっては、かねてから銀座と臨海副都心部を結ぶ公共交通が検討されており、これを機にLRT新設の期待が高まる。

札幌市交通局・新型低床車A1200形

 

札幌 都市圏人口250万を超える大都市・札幌。2013年5月に新型低床車A1200形がデビューし、さらにはすすきの〜西4丁目間を結ぶループ化事業も認可されLRT活用都市への変貌を遂げようとしている。運営は札幌市交通局。さらに詳しく→


 

函館 函館はノスタルジックな街の景観が観光の目玉。よって路面電車も旧式車両で観光客誘致に力を入れるが、新幹線開通を2015年度末に控え、街のリニューアルにも目を向ける時期。運営は函館市交通局。 さらに詳しく→


 

荒川 都電の中で唯一生き残った荒川線。荒川区を横切る重要な公共共通として現在も活躍している。車両を低くするのではなく電停を高くすることでバリアフリー環境に近づけている。運営は東京都交通局。 さらに詳しく→


 

藤沢・鎌倉 江ノ電の愛称で親しまれるこの路線の歴史は古く、明治43年には藤沢〜鎌倉(旧・小町)間が開業している。ほとんどが専用軌道でありり、40万都市である藤沢市民の生活路線である。 さらに詳しく→


 

豊橋 早い段階からのセンターポール化やJR駅前への乗り入れなど、着実に未来のLRT化に向けて進化を遂げてきた。低床車両はまだ1編成だが「ほっトラム」の愛称で市民に愛されている。運営は豊橋鉄道。 さらに詳しく→


 

富山 JR富山駅の北側を走る富山ライトレールは、海外のLRT事情をよく研究し、街づくりにうまくマッチさせた成功事例として知られる。駅の南側は富山地方鉄道が市民の足として活躍中。将来の新幹線開業にあわせ南北の路線の接続事業計画も順調に推移。 さらに詳しく→


 

高岡 旧国鉄路線との競争や港湾開発問題に巻き込まれ廃線の危機に晒されるも市民の熱意により復活した全国でも稀なケース。北陸新幹線・新高岡駅との接続計画も順調に進む。運営は万葉線株式会社。 さらに詳しく→


 

福井 2013年3月末、LRV車両が運行開始。今まで電車サイズの高床車が走っていた街の風景が一変した。えちぜん鉄道との相互乗り入れ計画も順調に進み、クルマ社会の街がどう変わるか注目が集まる。運営は福井鉄道。  さらに詳しく→


 

大阪・堺 不安定な経営状況が続く中、何とか軌道を残してきた。堺市東西を結ぶ新路線の敷設は実現が難しいが、新型低床車両を堺市の支援で2013年8月に導入。街の復活に賭ける。運営は阪堺電気軌道。 さらに詳しく→


 

岡山 営業距離は短いが「MOMO」の愛称をもつ優美なデザインの車両が注目の路線。JR吉備線のLRT化など、政令指定都市・岡山のシンボルとなれるか。運営は両備グループの岡山電気軌道。 さらに詳しく→


 

広島 日本の路面電車といえば広島。LRT化も早くから着実に進めてきた。営業距離が長く、世界遺産の原爆ドーム、厳島神社(宮島)にもアクセスできるので、市民だけではなく観光客にも便利。運営は広島電鉄。 さらに詳しく→


 

松山 日本の鉄道黎明期に開業した歴史ある路線で、夏目漱石の小説にも登場する。地元に愛されて続けてきたことが未来につながる。運営は伊予鉄道。 さらに詳しく→

 


 

高知 歴史ブームで観光地としての人気急上昇の高知。路面電車の営業距離は25キロ以上もあり、郊外にも路線を伸ばしている。現在の街の活気を継続することがLRTの発展のカギ。運営は土佐電気鉄道。 さらに詳しく→


 

長崎 修学旅行生をはじめ観光客で賑わう長崎。この街の路面電車は観光客にも市民にとっても必要不可欠の存在。早い段階から低床車両を積極的に導入し、路面電車からLRTへの脱皮を図ってきた。運営は長崎電気軌道。 さらに詳しく→


 

熊本 九州新幹線・博多~鹿児島ルートの全面開通により、急速に都市化する熊本。市内、郊外ともバス路線が充実している中、都市型LRTに市民の熱い期待がかかっている。運営は熊本市交通局。 さらに詳しく→


 

鹿児島 熊本、長崎とともに路面電車の存在が大きな鹿児島。低床車導入とともに軌道緑化にいち早く取り組み、いまでは緑鮮やかで美しい芝生の路線が多くを占める。運営は鹿児島市交通局。 さらに詳しく→